オークション会場でのアルバイト

以前、私は一日だけのアルバイトとして、オークション会場での入札機械などの試験をするアルバイトをした事がありました。それは派遣会社から紹介されたアルバイトで、実働2時間ほどで日給4千円だと言われて、すぐに引き受けたものでした。作業をする人達は数多く、貸切バスを使って会場に向かいました。私はまるでピクニックにでも行くような気持ちで、移動中、派遣会社の説明を聞きながら、遠方のオークション会場へと向かいました。そのオークション会場はまだ出来たばかりで、一部はまだ養生シートが敷かれていました。車のオークションが行われる場所だと言う事でした。おそらく中古車企業の人が使用する施設だと思います。
 施設の中へ入りますと、巨大なスクリーンが前方にあり、椅子が数百ほど並んでいました。映画館のようでした。私達はそれぞれ着席し、再び派遣会社の説明を聞きました。手元に入札機があるので、それが正常に動作するのかどうか、試して欲しいとの事でした。私は座席に取り付けられていたボタンが付いた入札機械を手に取りました。次に、巨大スクリーンに画像が表示されました。車のテスト画像です。合図と共にみんな一斉に入札機械のボタンを押して欲しい、との事でした。私は言われた通り連打しました。ボタンを押した回数がそのまま巨大スクリーンに即時反映されるので、私はなんだかドキドキしました。合図と共に停止しましたが、確実に私の入札が反映されている所を見たくなって、最後にポチっと押したりもしました。それから同じ事を幾度か繰り返しました。作業をしている人達は入札機械を押している間、私と同じ事を思っていたらしく、自分が押したものが確かに反映された所をみたい人が多くなり、停止の合図の後、最後に一回ポチっとボタンを押す人が多くなりました。そして会場はひと時、社員の制止を振り切った入札の嵐となりましたが、テスト自体は無事に終わりました。ちょっと楽しいアルバイトでした。

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